アゲハチョウの幼虫-旅立ち

19日(金曜日)の朝、幼虫君1号は無事に立派な ”アゲハチョウ” になって旅立ちました。

9日夕方にサナギの姿になってから、ほとんど変化の無かった幼虫君1号でしたが、18日(木曜日)の夕方になって、それまでよりも明らかに色が黒っぽくなっていることに気が付きました。

帰宅後、寝る前にもう一度様子を確認すると、色,形などがさらに大きく変化しているではありませんか!

大きな変化が始まった幼虫君1号(7月18日22:04)
大きな変化が始まった幼虫君1号(7月18日22:04)

上半身(?)が黒くなり、お腹の部分もなんだかスジのような模様がはっきりして、全体的に表面が乾燥したような感じです。

きっと羽化は明日の朝だろうと思い、就寝。

翌朝5:30頃に一度目が覚めたので様子を確認すると、寝る前とは特に変わっていないように見えました(寝ぼけていて細かい変化を見つけられなかったかもしれません)。

そして6:30の目覚まし時計で改めて様子を見に行くと、容器の中には立派なチョウが!!

チョウになった幼虫君1号(7月19日6:25)
チョウになっていた幼虫君1号(7月19日6:35)

私が2度寝してしまった1時間弱の間に幼虫君1号はさっさと羽化してしまったのでした。

旅立つ前の幼虫君1号(7月19日6:46)
旅立つ前の幼虫君1号(7月19日6:46)

容器から出して開けた窓のそばに置いてやると、しばらく体を休めたのち、私達が朝食を食べている間に旅立って行きました。

この変化にはビックリ
この変化にはビックリ

約10日間で、「いもむし」が「チョウ」になって飛んでいきました。

知識としては知っていたものの、その大きな変化を目の当たりにして驚異の眼を見張るばかりでした。自然の力の偉大さを改めて感じました。

見逃した”羽化”の様子の観察については、その後順調に1号君と同様の経過をたどっている”ボブ(幼虫君2号)”に託したいと思います。

今回、アゲハチョウの幼虫を観察してみて、1匹であれば思ったほどエサは必要無いということ(最後の緑色のイモムシの形態で1日葉っぱ数枚程度)、つっつきさえしなければ嫌なニオイを出すことはなく、ニオイらしいニオイといえばエサの柑橘系の葉っぱのよい香りがするくらい。フンも最後の1回以外はドライなので、容器のそうじも簡単で、非常に飼いやすいということが分かりました。

身近に柑橘系の木があって、エサの補充にさえ困らなければ、”イモムシ” だからと毛嫌いせずに是非飼ってみてください(詳しい飼い方はインターネットで検索するとたくさんでてきます)。

さて、やっと虫の話題から離れて(虫嫌いの方、すみませんでした)…

これは?
これは?

工房の庭のプランターで葉を拡げたこの3本の野菜はなんでしょう?

”こんにゃく芋”の1年生
”こんにゃく芋”の1年生

”こんにゃく芋” の1年生です。

知り合いに頂いて プランターに植えた”こんにゃく芋” の1年生の種芋が芽を出し、葉を拡げました。

こんにゃく芋は、収穫するまでに2~3年かかるそうです。

最初の小さな種芋を ”1年生”、秋まで育てて掘り出したものを ”2年生”、これをまた翌春に植えて秋に掘り出すものを ”3年生” と呼び、”3年生” または ”4年生” が ”こんにゃく芋” として使用できるのだそうです。

”こんにゃく” になるまで先は長いですが、姿形も面白いので、ちょっと育ててみようと思っています。(Ku)

アゲハチョウの幼虫-2

さて、1週間がたちました。

あの幼虫君はどうなったかといいますと…

”サナギ” になった幼虫君1号 (7月10日9:23)
”サナギ” になった幼虫君1号 (7月10日9:23)

今、こんな状態です(今日はもう少し茶色っぽくなっています)。

7月9日(火曜日)の夕方に、無事に ”サナギ” になりました。

結局7日から9日の午後まではほとんど変わらない勢いで「ボジボジ、ボジボジ、」と葉っぱを食べていたのですが、8日の16時を過ぎた頃に様子が急変しました。

先週ネットで調べたところ、サナギになるまでに、

「体内の水分を排出するために水っぽいフンをする」

「サナギになる場所を探すため、行動範囲を拡げてウロウロ歩き回る」

「場所が決まったら糸を吐いて体を固定する」

「最後の脱皮をしてサナギになる」

という経過をたどるらしいのですが、まさにその、「水っぽいフン」をしたのです。

サナギになる前の「水っぽいフン」
サナギになる前の「水っぽいフン」

容器の端の方に転がっているお団子のようなものはそれまでにしていた ”フン” です。本当にカラカラに乾いていて、落ちた時に ”コツンッ” と音がするほどです。

よく見ると水っぽいフンには、幼虫君が小さな口で1口1口囓ったままの形の葉っぱが点々とたくさん含まれています。乾いたフンも水っぽいフンもニオイは全くといっていいほどありません(強いていえば、柑橘系の葉っぱのよい香りがほんのり)。

そして ”ウロウロ” が始まりました。

サナギになる場所を探して動き回る幼虫君1号(8日17:09)
サナギになる場所を探して動き回る幼虫君1号(8日17:09)

サナギになるにはきっと棒状のものがいいだろうと、容器に木っ端やら枝やらを入れてみたのですがどうも気に入らないらしく、今までの様子とはうって変わったような勢いで歩き回ります。

ためしに長い棒を入れてみると写真のようにあっという間にてっぺんまで登り、さらに行き先を探します。

しばらく歩き回った末に結局落ち着いた所は、なんのことはありません。容器の壁でした。

落ち着いた幼虫君1号(8日21:55)
落ち着いた幼虫君1号(8日21:55)

ツルツルのプラスチックの壁に細かい糸できちんと足場を作って落ち着いていることが分かります。

この後、自分の体を糸で固定する作業をするはずですが、夜も遅くなり、この日の観察はここまでで断念。

で、翌朝になると、

しっかりと体を固定した幼虫君1号(9日8:20)
しっかりと体を固定した幼虫君1号(9日8:20)

しっかり体を糸で固定していました(まだ ”いもむし” の姿のままです)。

あとは、いつ最後の脱皮をしてサナギになるかです。この大きな変化は見逃したくありません。

工房へ連れて行き、作業の合間に、今か今かと様子をチェックしたのですが、結局帰宅する18:00前までほぼ変化なし。工房を出る直前、なんだかモゾモゾ体を動かしているなあ、とは感じたものの、きりがないので一緒に帰宅。

ただこの日は、途中で亀を助けたり (時々、亀がのそのそと道路を歩いています。車にひかれたりカラスの餌食になったりするので、そんな亀を見つけると、捕まえて近くのため池などの安全そうな場所に放してやることにしています。ひょっとしたら亀にとっては迷惑かもしれませんが…)、ホームセンターで ”よしず” を買って帰ったりしたため、家に帰るまで1時間ほどかかりました。

帰宅して幼虫君の様子を確認してビックリ!!

「変わってる~!!!」

いつの間にかサナギになった幼虫君1号(9日19:04)
いつの間にかサナギになった幼虫君1号(9日19:04)

なんと、亀を助けたりしていた1時間ほどの間にサナギに変わってしまっていたのです。

大切なところを見逃してしまったのが残念で、その部分は翌朝、今度はユズの木で捕獲した幼虫君2号(通称 ”ボブ”)に託すことにしました。

”ボブ”(幼虫君2号)(10日9:33)
”ボブ”(幼虫君2号)(10日9:33)

ボブはその後順調に成長し、変化のタイミングが幼虫君1号よりも2,3時間早かったため、体をくねらせて繰り返し体を支える糸を吐く様子や、”いもむし” から ”サナギ” への劇的な変化もしっかり観察することができました。

上体を支える糸を吐くボブ
上体を支える糸を吐くボブ

体を固定した後は、逃げることのできない全くの無防備な状態になります。羽化するまでに鳥に食べられたり、虫に襲われたりすることも多いはずです。そんなことに一切構わず(多分)、誰に教わったでもない一生に一度の作業を淡々とこなす様子は感動的でした。

10日程度で羽化するようですから、順調にいけば幼虫君1号は来週の後半、ボブはその翌週にチョウチョになるはずです。

夜中に羽化しませんように!

アゲハの話が続き、「随分とヒマな奴らだ」と思われているかもしれませんが、仕事もしっかりしています。どうかご安心を。(Ku)

アゲハチョウの幼虫-1

工房の庭に、”キンカン” と ”ユズ” の木があります。

毎年夏が近づいた頃、いつの間に卵が産み付けられるのか、アゲハチョウの幼虫に葉っぱを食い荒らされます。

それはそれはすごい食欲で、せっせせっせと葉っぱをかじり、うっかりしていると木が枝だけの丸坊主になってしまうので、気が付いたときに退治することにしています(ピンセットでつまんだ時の、あのニオイは強烈です)。

ところが、どうしても見逃してしまうらしく、金曜日、キンカンの木に大きく成長した立派な幼虫を見つけました。

葉っぱを食べるでもなく、しばらく見ていてもじっと動かないままなので、きっともう ”サナギ” になるのだろうと思い込み、せっかくなので羽化を観察してみることにしました。

鳥に食べられてしまうこともあるので、葉っぱの付いた枝ごと切り取って保護。

アゲハの幼虫(7月5日17:23)
アゲハの幼虫(7月5日17:23)

あのニオイにひるんであまりじっくり観察したことがなかったのですが、よく見るとなんとも綺麗なことにびっくりしました。

きれいな緑色、コントラストも鮮やかな脚もとの白い模様、愛嬌のある目玉とその間をつなぐような複雑な模様などなど…。

アゲハの幼虫(7月5日17:24)
アゲハの幼虫(7月5日17:24)

お腹の側から見るとこんな感じ。

短い脚で細い枝にキュッとしがみついている様子なんて、カワイイじゃあありませんか!!

枝ごとプラスチックの容器に入れて自宅に持ち帰りました。

ところが…

葉っぱを食べるアゲハの幼虫(7月6日20:52)
葉っぱを食べるアゲハの幼虫(7月6日20:52)

翌日土曜日になると、サナギになるどころか、バリバリ葉っぱを食べ始めたではありませんか(静かな所だと、「ボジッ、ボジッ」というような音が聞こえます)。

「えっ、もうサナギになるんじゃなかったの!」とは私の勝手な思い込み。

インターネットで調べてみると、たしかにこの緑色の姿になるのは、幼虫最後の脱皮の後で、サナギになるのは時間の問題らしいのですが、「すぐ」と判断したのは少々早合点だったようです。

今日日曜日になってもまだ動き回って葉っぱを食べています。葉をたくさん付けたまま枝を切り取ったのでよかったのですが、明日はまた工房へ連れて行って新鮮な枝葉を補充してあげようと思っています。

さて、この幼虫君の運命や、いかに…。(Ku)

ビワのジャムづくり

先日収穫したビワのうち、生で食べるにはキズがひどかったり、小さすぎたり、甘みが少なそうな実を選んでジャムを作りました。

以前、キズのひどい実がたくさん穫れてしまったときに初めて作ったのですが、とてもおいしかったので、今回はちょっと多めに ”ジャム用” の実を選別しました。

まずは、皮をむき、種を取り、内側の薄皮もできるだけていねいに取り除くという作業をひたすら行います。”アク” のせいで爪は真っ黒になり、肩も凝りますが、ここで手を抜くと舌触りが悪くなるので一番大切な作業です。

まるで ”カニ” を食べるときのように、2人とも無口になってひたすらビワに向かいます。途中、「これはジャムにするには惜しい!」と思うような立派な実が混じっていたりすると、それはその場でそっと自分の口に放り込みます。

”実” だけになったビワ
”実” だけになったビワ

きれいに実だけにしたビワに砂糖を加えて弱火にかけます。

煮えて柔らかくなったビワ
煮えて柔らかくなったビワ

しばらくすると、溶けた砂糖とビワから出た水分で柔らかく煮えた”コンポート” 状態に。

もちろんこの状態でもとってもおいしいので、少しつまみ食いを…。

次に、ゴロゴロした実の食感を残すように、ごくごく軽くミキサーにかけたのち、レモン汁を加え、適度にとろみがつくまで煮込んでできあがりです。

出来上がったビワのジャム
出来上がったビワのジャム

ビワの味が凝縮されたジャム。パンやクラッカーに付けるのはもちろんですが、ヨーグルトに入れると絶品です。我が家では、毎朝ヨーグルトに入れていただいています。

ビン詰めにすれば長期間保存できるので、生のままだと旬の今しか味わえないビワの味を長く楽しむことができます。熱いうちに、消毒したビンにせっせと詰めます。

ビワのジャムを詰めたビンを並べ、冬ごもりの前にどんぐりをたくさん蓄えたリスのように大満足の私達でした。(Ku)

やっと梅雨らしいお天気になりました

”梅雨” とは名ばかりの真夏を思わせるお天気が続き、「このまま夏に突入?」なんて思っていたら、やっと雨らしい雨が降りました。

ここ数年、”降らない”となればぜんぜん降らない、”降る” となったら徹底的に降るといった極端なお天気が多く、軽はずみに「雨、降らないかなあ」なんて言えない気分ですが、それでも梅雨に雨が降らないのは困ります。

梅雨のさなかのはずなのに猛暑日が続き、私達も夏バテ気味だったのですが、工房の庭の草木たちも少々弱っていたようです。

雨の中、元気を取り戻したアジサイ
雨の中、元気を取り戻したアジサイ

満開を迎えているアジサイは、ションボリと首をおとしたようにカンカン照りの暑さに耐えていましたが、今週の雨でやっと首をもたげて元気になったようです(下の方の花はまだちょっとしょんぼりしています)。

線香花火のような”ヤマアジサイ”の花
線香花火のような”ヤマアジサイ”の花

急な暑さのせいで、花をゆっくり眺める気分にならなかったのですが、久しぶりにゆっくりと、雨で涼しくなった庭を観察しました。

”綿”のふたば
”綿”のふたば

暑い中播いた ”綿” もちゃんと芽を出してくれていました。去年収穫した実にたくさん種ができていたので、今年はちょっと場所を増やして種を播きました。「いつかフカフカの布団を作るんだ!!」と言ったら、「今時布団は羽毛でしょ」と返されてしまいました。じゃあ、座布団を…。

夏野菜の収穫
夏野菜の収穫

夏野菜も順調です。実のなる野菜は収穫が楽しいです。

”なす”の花
”なす”の花

雨に濡れた”なす”の花。光が透ける紫色の薄い花びらがきれいです。

でも、前から見てみると

前から見た”なす”の花
前から見た”なす”の花

なんだかマントを大きく拡げて襲いかかってくる吸血鬼みたいに見えて思わずたじろいでしまいました。(Ku)

おかげさまで展示会が無事終了しました。

サンシャインホールでの展示の様子
サンシャインホールでの展示の様子

月曜日、サンシャインホールでの展示会が無事に終了いたしました。

お忙しい中ご来場くださった皆様に、心からお礼申し上げます。

貴重なご意見やご感想をきかせていただいたり、楽しいお話しに花が咲いたりと、とても充実した展示会になりました。ほんとうにありがとうございました。

これからも、地元での展示会を続けていこうと考えておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

収穫したビワ
収穫したビワ

今週は展示会の後片付けや納品、展示会の準備に追われて後回しにしてしまっていた家の掃除や衣替えなどでバタバタと過ぎてしまいました。やっと生活に落ち着きが戻った今日、ビワの収穫に行ってきました。

以前にもこのブログで紹介させていただきましたが、淡路島の南端に近い ”灘” という所で、夫の高校時代の恩師がビワ畑の世話をされています。昨年は鹿の被害のために木が弱ってしまい、1年間木を休ませるとのことでしたので、今年は2年ぶりの収穫をさせていただきました。(淡路島の南の方には野生の鹿がたくさんいて、農作物の被害が大きいのだそうです。ビワの木も、大切な木の表面の皮を食べてしまうので、木が弱ってしまうそうです。)

”梅雨” とは名ばかりで雨がほとんど降らなかったため ”実” は小ぶりなのですが、その分味がギュッと凝縮されていて味が濃い、おいしいビワをたくさん穫ることができました。

もちろん、新鮮な ”実” を冷やして、そのまま食べるのもおいしいのですが、以前キズのある ”実” がたくさん穫れてしまったときに作ったビワのジャムがとてもおいしかったので、今年もジャムをたくさん作る予定です。ジャムづくりについては後日このブログで報告させていただく予定です。(Ku)